韓日和解委員会

なんか仰々しいなぁ。笑

そしてこのコラム。

和解すること、許すことって、こんなに無理矢理に理屈臭くなければならないものなのねー。

そして和解には、許すには、宇宙の、人類史の、道徳の、大儀が必要なのですね。

まぁそうか。許せないものを許すとは、宗教的なことではありますか。

崇高に行くか、あるいは現実主義で行くか、この二つかな。



これは韓国民に対して、日本との「和解」が必要だと説いてている記事です。


韓国ではこれまでにも日本との関係改善は何度も説かれてきました。だいたいの論調は、

「日本と手を握るために、道徳的に上である韓国の方から手を差し伸べよう」


韓国は、道徳的に上であることを周知してこそ、天より高い自尊心をすこーしだけ曲げることができるようです。また、

建前的には用日論であってこそ、日本と協調できるようです。

崇高さと現実との二本立て。



しかし韓国の立場としては、これまでも、たとえば「未来志向の関係だ」として韓国側からアプローチはすれども、常に日本が「後頭部を殴って」(裏切って)ご破算になる顛末でした。



なぜ日本は常に韓国の後頭部を殴り続けるのか。

韓国に、勝手な期待があるからですよ。

起 韓国が未来志向の関係改善を提唱し、日本がそれに応じる姿勢を見せた。

承 ならば即座に慰安婦には謝罪し賠償し、竹島の日の行事は中止し、国会議員はじめ日本国民は口をそろえて韓国に謝罪し、贖罪として永劫、韓国の要求の前にひれ伏す姿勢がなければならない

転 なのに、なぜいつも関係改善を反故にし後頭部を殴るようなことをするのか!!

結 日本はやはり腹黒くて嘘つきで信用ならない


こういうところに共通理解がないからです。




>和解委員会を提示した

和解委員会を作ろうというのかな?変な委員会だわ。

関係改善は何度か政府の政策に上がっても、和解という単語は初めて見たかも。

やりたいならやればいい。


でも、韓国の方から手を差しのべたのだから日本は応ずるべきだなんて考えないで欲しいです。


(でもホワイトに戻したようなので)


(でもウクライナにアジアの匿名国から砲弾80万発が贈られたそうですが)


(武器や資金の裏の取り引きを、大国が操るのだろうなあ)


もうちょっときちんと本文を読んでみます。

途中の(色字)はえだまめの感想です。

また長くなってますので、面倒な方は本文を飛ばして後ろの「まとめ」だけ見てください。笑
 


 

 

西洋文明の風が東アジアに吹いて大きな波を起こしてからすでに1世紀半が過ぎた。天地が開闢して生活様式が変わった。新しい文明の海で浮き沈みがあった東アジア3カ国は、時差があったものの文明の波に乗って今日に至った。それぞれ堂々とした姿で文明国に到達した。

(韓国人はこういう「過去」「歴史」で思考するのが大好きだよね)
(「東アジア3か国」というのも大好き。主語を広げたがる。俯瞰したがる。)
(俯瞰はいいことではあります。でもなぜ、読んで気分のいいものではないのだろう?)



押し寄せる激しい風を正面から受けて先進の旗を翻したのは日本だった。日本は新文明に接した後、旧体制を一新して新しい国家を建設していった。その過程で頭角を現したのが福沢諭吉だった。啓蒙思想家だった福沢諭吉は1885年3月16日付の時事新報に掲載した「脱亜論」というコラムで新文明に向かって先頭に立つ日本の決断を注文した。

また「旧習」から抜け出せない隣国の朝鮮を遺憾を感じたように、日本が朝鮮と共に進むためこれ以上は待てないという論理を展開した。そして荷物になると考えた「長い友」を捨てた。捨てながら彼は「友人」の姿を蔑んで歪曲した。その後、彼の主張に従う後えいは朝鮮の歴史と正体性まで否定した。

(福沢諭吉は金玉均による朝鮮の近代化を支援していたのですが、金玉金が朝鮮の近代化クーデターに失敗して殺され、その墓まで暴かれ晒されたことに失望して書いた「脱亜論」じゃなかったかしら。)

(まぁ朝鮮視点で見たら、親日派の逆族による王政転覆クーデターを支援していた悪徳日本人なんでしょうね。)

 

 

日本は1951年に連合国と平和条約、すなわちサンフランシスコ講和条約を結んで以降、先進の地位を回復し、過去の負債を減らそうと韓国との政治的和解を模索した。それは宗教的救援、道徳的応報、法的正義実現を通じて和解を追求する宗教的・倫理的和解とは距離が遠かった。


(なるほど、さすが長らく「和解」を叫んだ国ですね。いえ、叫んできたのは「謝罪と賠償」でしたね。和解にも段階を提示してきました。政治的和解、そして、宗教的・倫理的和解ですか。)

 

 

◆政治的和解の時代は過ぎていく

政治的和解で最も重要な行為者は政府だ。政府は自国の被害者・加害者、市民団体、一般国民の意思を結集し、相手国の政府と外交的協議を通じて和解を模索する。韓日両国は1965年の国交正常化と1998年のパートナーシップ宣言を経て和解の水準を高めてきた。近年に荒波を起こした徴用問題も尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の発足後、小波は残ったものの大波は過ぎ去った。「責任論的和解論」を基盤とした政治的和解の時代が過ぎているのだ。「被害者中心主義」が持った理想と威力はその使命が尽きたようだ。植民支配のくびきを抜け出した世代と未来に生まれる世代が中心となる世の中が目の前に迫っている。


(被害者中心主義による「責任的和解論」、政治的和解の時代は過ぎた。・・・これはそうかもね。もう、謝罪も賠償も、おかわりは望めない、ムン政権で再び賠償請求で火がついた慰安婦や徴用工問題も、ユン政権では法的に消火されました。政治的効力を失った。)
 

 

私は1月、新しい世の中に対応するために歴史問題をめぐる韓日両国の立場と見解を調整・仲裁しながら妥協を作っていく主体として和解委員会を提示した。和解委員会の任務は2つだ。一つは政治的和解の時代を終えること、もう一つは社会的和解の時代を開くことだ。天皇の訪韓と韓日新条約を企画し、歴史問題の小波を管理すると同時に、被害者の傷を治癒して記憶の事業を推進することが前者の任務だ。後者は社会的和解レベルで堂々たる文明国である韓国市民と日本市民が交流・協力を実現する機会の場を作ることだ。

(著者は和解委員会の提唱者ですか。天皇の訪韓と韓日新条約という政治的和解は日本には必要なさそうですし、韓国と日本の「市民同士」の交流・協力の促進も必要なさそうですよ。K-POPだとか韓国コスメだとか韓ドラだとか、文化は和解委員会が介入せずとも勝手に広がってます。)

もちろんこうした交流と協力は政治的和解の時代にもあった。それ自体は新しいものでなく、今まで浮き沈みを繰り返す歴史和解の過程で大小の役割をしてきたのも事実だ。では、いかなる違いがあって政治的和解の時代から社会的和解の時代に移行するべきということなのか。


(やっぱりご本人もそうお考えですね。ではいかなる違いがあって社会的和解の時代に移行「すべき」なのですか?)


 

◆大谷が起こした和解の風

(略)
 

韓国人が熱狂したのは彼が普段から見せてきた韓国に対する愛情も作用したはずだ。彼はインスタグラムのアカウントに「韓国は最も好きな国の一つ」というコメントを載せた。韓国ファンは仁川(インチョン)空港で、高尺(コチョク)ドームで「日本人大谷」を歓迎した。韓国人と日本人が互いに相手が好きだと公開的に表現して交流し、その言葉がメディアに乗って社会に広がる時代になった。「大谷現象」が韓国社会に及ぼした影響は、両国首脳の政治的イベントよりもはるかに深くて大きかった。「時代の移行」を見せる場面だった。

私はここから暗い過去を背負って重い責任の荷重に耐えて進めてきた政治的和解の時代が終わりつつあることを確認した。そして実力と謙遜という普遍的価値を認め、一般の人たちが相手が好きという原初的感情を素直に表す姿に、明るい未来に向かって前進する社会的和解の時代の開幕を感じた。和解委員会の任務は今後、社会的和解の網をきめ細かくしていくことだ。

 

(ああ、著者は和解委員会を提唱するにはしたけれど、暗い過去を背負って重い責任の加重に耐えながら進めてきたのですね。で、大谷選手を見て、肩の荷が下りたのですね。)

>相手が好きという原初的感情を素直に表す姿に、明るい未来に向かって前進する社会的和解の時代の開幕を感じた。

(大谷選手の存在が、韓国の「韓日和解委員会」提唱者の心を明るくしてくれる、暗い過去を明るくしてくれる、歴史の重圧を軽くしてくれる、大きな契機だったのか。)

(K-POPや韓ドラは日本に十分浸透して、熱狂する日本のファンを見ながら韓国は自国文化の「優秀性」「文化掌握」にご満悦ではありましたが、そうですね、日本から韓国に流入する日本の文化はAVとかアニメとかニンテンドーとか、ちょっとサブカル的ではありましたね。政府関連の人間が利用できる分野ではなかったか。笑 

(歌手なども韓国から日本に積極的に売り出してても、日本の曲などは韓国で流れてきませんもん。かろうじてyoutubeで知るくらい。)

 

(確かに大谷選手ならば、韓国でもメジャーな文化である野球、韓国の主流の男性女性にアピールできる文化的人物ですわ。)
 

 

日本は我々と遠い過去から付き合ってきた。西洋文明が東アジアに伝わった時、新文明に心酔した福沢は我々を「悪友」として拒否した。その後えいは我々に悪行を加え、深い傷を与えた。しかしいま東アジアにまた文明の風が起こり、デジタル革命の時代が開かれている。私は心の底から日本を包容する。「善友」の関係になって韓日共同体に向かって共に進んでいこう。

朴鴻圭(パク・ホンギュ)/高麗大政治外交学科教授



(そうそう、日本という悪友は、かつて韓国に悪行を加え、深い傷を負わせ、謝罪も賠償も足りなく、ありとあらゆる悪いことをしてきたことにいなっていますけれども、韓国という「道徳性の高い国、民族」は、そんな過去にも関わらず、日本を心の底から抱擁する「善友」の関係になって、韓日共同体に向かってともに進めばいいわけですね。)


(で、韓日共同体は、なぜ必要なのですか?)






さて、色を戻します。


リンク記事の要約


韓国の生き残り戦略の一環で、「韓日共同体」戦略が再再浮上中。

韓日和解委員会を提唱した(政府に任命された?)著者は、暗く思い重圧に悩んでいた。和解を推進できる材料がない。

大谷選手が韓国人に受け入れられる単純な様子に、希望を見いだした。



>しかしいま東アジアにまた文明の風が起こり、デジタル革命の時代が開かれている。

これは何のことかな?

おじいちゃんがただ最新そうに言っているだけの、所謂「デジタル革命」なのか?

それとも、米中間の半導体規制のことかな?

韓国が挟まって困っているやつかな?

中国への半導体輸出、生産規制の猶予期間の延長がもらえなかったからかな?

米中間の半導体サプライチェーンの再構築に関連して日本が拠点に選ばれたことを指すのかな?

アメリカが韓国の半導体産業を取り上げてしまいそうなことを心配しているのかな。

アメリカに半導体で締め上げられる中国が独自に半導体開発、生産を推進しても、韓国ははじき出されてしまいます。



それとも、中国発のAI社会統制システムのことを指すのかな?中国はガチで、個人のIDから通帳から購入履歴から顔認識からGPSから病院での治療内容まで、ぜ~んぶ紐付けてデジタル社会統制できちゃいますからね。そのことを言ってるかな?

東アジアの文明の風、東アジアのデジタル時代・・・ここからは肯定的なイメージしか浮かびませんが、肯定で言ってるならここまで韓日和解をがんばらないだろうなー。

否定を隠して言っているなら、韓国は切実かもしれません。


ユン政権では親米ですけれど、ムン政権時代は「中国の夢」を一緒に見たわけですし、次の政権ではまたどっちに動くかわかりません。

ウクライナの行く末次第で韓国の路線、親米か親中親露かが決まるだろうな~と思ってましたが、勝つ方、強い方につきそうでもあり、逆につかなそうでもある。





まとめ


韓国はややこしい国です。

日本と台湾のような善の循環のお付き合いでも、相互利益のお付き合いでもない国です。

英米のように、かつての敵でありながら今の協力関係でもない国です。(いまだに英米に支配されているとかの話は別として、表向きには確執はない。)

何をするにもいつも負の感情が基本的に絡む国。

まぁいろんな人がいるように、いろんな国があるわけです。

その時々の状況も様々、お付き合いの仕方も様々です。

韓国に関しては、その時々で様々にお付き合いするんだな、と思います。




韓日共同体、日本で言えば日韓共同体は、なぜ必要なのですか?

それは韓国の生存戦略上、必要なのでしょう。

日本も日本の生存戦略上、必要であれば必要なだけ、動くと思います。



それ以上のもの、好きだと言う原初的感情ならば、

それはそれぞれが勝手にやってますので、和解委員会さんはご心配なくー。

(それでも負の感情はどことなくそこはかとなく絡んできますけどね)




>私は心の底から日本を包容する。「善友」の関係になって韓日共同体に向かって共に進んでいこう。

こういうところが韓国やなーと思う。

やっぱり韓国にとって日本って、「道徳的に優位」であることをアピールしないと仲良くなれない相手なのよね。

そういうことをわかった上で、

無理して「善友」をがんばろうとしているお方の決意を笑ったりはしないつもりです。

(と、ブログに書いてる時点で半分矛盾しますけど笑)




まだNOJAPANをがんばっている方もいらっしゃいますし、

それぞれがんばっていらっしゃるんですよ。

がんばっていらっしゃる方々は、それぞれ愛おしい者として、応援いたします。




アリさんたちは、全員が力を合わせて大きなエサを巣に運んでいるのではなく、

全員が自分の方向に引っ張っているだけなのに、ベクトルの総和で結果として巣に向かうのだそうです。

それは巣に帰属している場合のみでしょうけどね。外敵は排除するわけだし。

ま、そういう、大きな単位でのベクトルの総和を信じようと思います。笑




時は春爛漫。

世界情勢は火の車。

地震はいつ来るかわからない。

人の世はうたかた。

大事に過ごしたいです。